提供：ことりっぷ
四季折々の風情と歴史が息づく京都。そんな古都で味わうランチは、とっておきの時間にしたいですね。
今回ご紹介するのは、事前予約で席が確保できる、ランチの人気店。烏丸の町家レストランや、鴨粥と華わらび餅を堪能できる邸宅カフェなど、どのお店も料理・空間・もてなしすべてに心を込めた“京都らしさ”が詰まった特別な一軒です。
ぜひ、大切な人と、そして自分へのご褒美に、予約して訪れてみてはいかがでしょうか。
【烏丸】老舗酒造が提案する発酵がテーマの美食ランチ「純米酒粕 玉乃光」
京都・伏見の老舗酒造「玉乃光」が手がける「純米酒粕 玉乃光」は、酒粕の魅力を発信するアンテナショップです。
烏丸駅から徒歩5分の町家を改装した店舗は、木の温もりとモダンが調和する落ち着いた空間。1階には酒粕やスイーツを取りそろえたショップ、2階には中庭を望むレストランがあり、酒粕をテーマにした食と酒を楽しめます。
人気のプレートランチは、酒粕と糀を使ったおかずや旬の料理が月替わりで登場。
例えば、塩糀鶏の唐揚げやアボカドの酒粕漬けなど、日本酒に合うおかずが並びます。特製酒粕ポタージュは野菜の甘みを引き立て、優しい味わい。
締めの季節の土鍋ごはんは、アツアツの出汁をかけてお茶漬けにする楽しみも。発酵の風味を活かした繊細な料理の数々が、酒粕の新たな可能性を感じさせてくれます。
【祇園】旬を彩るおばんざいと柚子雑炊の贅沢膳「柚子屋旅館・一心居」
八坂神社の南隣、賑やかな祇園の中にひっそり佇む「柚子屋旅館 一心居」。築80年の古材を活かした落ち着きある空間と、打ち水が施された石段、庭園の滝など、風情あふれる日本の美を感じる場所です。
柚子の香りに包まれながら、季節ごとの素材と和の趣を味わえる「和のオーベルジュ」。こちらのレストランは宿泊者以外も利用することができ、静寂と美味が調和する上質な時間が流れます。
名物「柚子雑炊膳」は、白味噌仕立ての椀物と16種のおばんざい、そして丸ごと柚子を浮かべた雑炊で構成される贅沢な昼膳。京野菜や旬の食材を丁寧に調理し、色鮮やかな朱盃に盛られたおばんざいは目にも楽しく、季節の移ろいを味覚で感じられます。
仕上げの雑炊は、爽やかな香りと優しい酸味が身体に染みわたり、心までほぐれるような味わい。五感で楽しむ和のランチです。
【河原町】ユニークなコラボショップで3種ミニ丼とおばんざいを「KOTOWARI」
京都・河原町の裏路地にひっそり佇む「KOTOWARI」は、創業120年の老舗レザー工房「明石屋」と和食レストランが融合したユニークな複合ショップ。
白壁と木の温もりが感じられる和モダンな空間で、ランチやカフェを楽しみながらレザーアイテムの修理やメンテナンスも依頼できます。店名には「自然の理（ことわり）」を大切に、旬を味わうという思いが込められており、食とクラフトが心地よく交差する特別な場所です。
「本日の気まぐれ三種丼プレート」は、お肉・海鮮・旬素材の3種のミニ丼に、おばんざい5種、サラダ、味噌汁が付く人気メニュー。
魚介は錦市場や中央市場から仕入れ、米は京都産キヌヒカリを使用。白米と雑穀米を丼ごとに使い分けるこだわりも。おばんざいには、注文後に仕上げるだし巻きや季節の天ぷらなどが並びます。彩り豊かでバランスも良く、女性にも人気のランチです。
【丸太町】町なかの隠れ家で味わう花そぼろ寿司と和スイーツ「和想日々 京都」
「和想日々 京都」は、京都・丸太町の町なかに佇む隠れ家カフェ。古民家をリノベーションした空間で、管理栄養士・吉村雅子さんが提案する「心と身体にやさしい食」が楽しめます。
レトロモダンな店内では、研究所で培った食の知恵を活かしたランチやスイーツを提供。御所や二条城からも徒歩圏内で、散策の途中に立ち寄るのにもぴったりです。
人気の「和想日々の花膳」は、発酵玄米や和ハーブを使った体に優しいランチセット。有機玄米の花そぼろ寿司を中心に、野菜たっぷりの汁物や刺身を隠した和風カルパッチョなど、目にも鮮やかな品々が並びます。
料金で3種の和スイーツとドリンクが付く贅沢セットもおすすめ。抹茶アイスや豆乳プリン、白玉はどれも素材にこだわり、季節感もたっぷり。美味と癒しのひとときが広がります。
【宮川町】舞妓さんにも人気♪町家で過ごす和のひととき「ろじうさぎ」
風情ある石畳の小道を入った先、レトロな雰囲気で和モーニングの草分け的存在として親しまれている「ろじうさぎ」。地元の方から観光客、さらには芸舞妓さんも訪れるお店として人気です。
カフェやランチだけでなく、舞妓さんと過ごすイベントも開催され、京都の日常と非日常の両方を体感できる魅力的な空間です。
人気ランチの「ろじうぜん」は、塩サバや鶏の唐揚げをメインに、小鉢やお味噌汁、ごはんが付いたおばんざい膳。素材の旨みを大切に、京都の家庭の味を感じる一品一品が並びます。
白玉あんみつやおさつアイスといった手作り和スイーツも充実。とくに白玉は、つるんとした食感が格別で、甘味処としての魅力も抜群。素朴ながら丁寧に作られた味わいが、古き良き町家の空間にぴったりと調和しています。
【烏丸】日本庭園を望む邸宅でいただく鴨粥ランチ「麓寿庵」
京都・烏丸エリアに佇む、明治期の日本画家・今尾景年の邸宅を活かした隠れ家カフェ。苔むす庭園や手吹きガラスの窓、繊細な建築美が随所に息づき、国の登録有形文化財にも指定された貴重な空間です。
館内では庭園や茶室の見学も可能で、京の町なかにありながら、まるで山奥の庵を訪れたような静寂と癒しに包まれます。歴史と美に触れながら、贅沢な時間が過ごせる一軒です。
看板メニューの「鴨粥」は、滋賀県産きぬひかりを鴨の旨みたっぷりの出汁で炊き上げた贅沢なひと椀。
しっとり仕上げた鴨ロースや、ジューシーなモモ肉など、好みで選べるメインに加え、希少部位の副菜や京漬物、味付け玉子も添えられ、見た目も味も満足度抜群。添えられた抹茶塩や藻塩で味の変化も楽しめ、丁寧な調理と素材の良さが光ります。
食後は、美しい庭園を眺めながらいただく「華わらび」で、ゆったりとした余韻に浸れます。
