
提供:高知放送
高知の人気観光スポットのひとつ「龍河洞」。訪れたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、過酷?まるでアトラクション?「龍河洞」の「冒険コース」をぐるぐるこうちスタッフが体験してきました!
※2024年12月11日取材
※掲載している内容は取材当時のものになります
本格的な洞窟が楽しめる冒険コース
高知県香美市にある日本三代鍾乳洞のひとつ「龍河洞」。
古い文献によると龍河洞は800年ほど前から存在していたと言われてますが、
全貌が発見されたのは約90年前のことだそう。

3つのコースに分かれていて、全部で4kmほどあります!
地図の赤色が一般的な観光コース。
青色が最近始まった西本洞のコース。水のなかに入っていくため、夏場限定となっています。
そして黄色が今回のメインの冒険コース!
観光コースの途中から分岐していて、出口は観光コースと同じ場所に出てきます。
受付をしてつなぎに着替えたら、ガイドさんと一緒にいざ出発!!!
※冒険コースは事前予約が必要です。

まずは一般コースからスタート!
洞内は年間通して18度ほどに保たれています。
水は山の上から流れ込んでいるため、そのまま棲み着いている生き物もいるんだそう。
さっそくモクズガニ(ツガニ)に遭遇!

横にあるごつごつした岩はすべて石灰岩で、化学反応が起きることで鍾乳石になります。
鍾乳石は濡れている部分は成長途中。1センチ伸びるのに約100年もかかるんだそう…!

ガイドさんの解説を聞きながら、長い年月をかけて浸食した自然の道を進んでいきます。

観光コースを歩き続けること約40分。突然、目の前に冒険コースの入口が現れました!
※観光コースなどの詳しい見どころは次の項目でご紹介しています!

入口を見ただけで、一層ワクワクしてきました!
この先にどんな道が広がっているのか…さっそく進もうと中に入りますが…

いきなりこの狭さ!!想像よりも狭く暗い道を、ほふく前進のような体勢で進むこと約5メートル。ようやく立てるほど広い場所に出てひと安心。
横の壁面を触ってみると、ブニブニとした感触が!これは雨と一緒に流れてきた粘土が堆積しているためだそうです。
冒険コースは冒険のほうに目が行きがちですが、このように間近で鍾乳石が見られるのも魅力のひとつですよ!
さらにはしごやロープを使ったり、丸太を渡る場所も!
スリル満点のルートをどんどんと奥へ進んでいきます。


ロープがない道は岩をつかんで登っていきます!
動いているとだんだんと身体が火照ってきました。
18度に保たれている洞内ですが、湿度が高いため実際の温度より暖かく感じます。

撮影してくれているスタッフもこんな体勢・・・

そして、冒険コースには3つのチャレンジルートがあるんです!
それぞれコースの途中にあり、進んでいくごとに難易度が上がっていきます。
身体をひねったり、狭い道をくぐり抜けたりと、普段ではありえない体勢になりながら岩肌の間を抜けていきます。まさにアトラクション!


狭い道が続く一方で、広々とした空間に出る場所もあり、変化に富んでいて飽きません。

出口付近では光が差し込み、岩肌を登る道も最後のひと踏ん張り!
無事にスタッフ全員で冒険コースを回りきることができました!

狭い道を進むのは少ししんどいですが、その分達成感があり、とっても楽しい冒険でした。こんなワクワクする体験はなかなかできないと思います。
「龍河洞」に訪れる際は、ぜひ!冒険コースに挑戦してみてください!
きっと忘れられない思い出になるはずです。
「龍河洞」の見どころ
冒険コース編では紹介できなかった、コースの見どころをご紹介。

「石花殿」
水滴が落ちてきて飛び散ると、こんな見た目の鍾乳石になるんだそう。
ライトも相まって、あるものに見えてきませんか…?

「ポットホール」
水が渦を巻くように削っていくとできる丸い形。
ポットホールが多いのは龍河洞の特徴。昔たくさんの水が流れていたという証拠です。

「千仭の間」
洞窟内で1番天井が高い場所。1番高いところで15メートルほど。
見えていないところだと約30メートルあるんだとか。
平面に伸びているだけでなく、高さもあり立体的な構造になっています。

「雲の架け橋」
削れ残った石灰岩が、雲がたなびいたようなアーチ状の形で残っています。

「飛龍の滝」
洞内で2番目に高い滝。降水量の多い時期だとより荘厳で、龍が上っているように見えるんだそう。

「青龍石」
ポットホール。渦を巻いて削れていく際に、軸の部分だけ削れ残った石。
中国の青龍刀に似ているため、この名がつきました。

「記念の滝」
洞内最大の滝。高さは約11メートル。もともと龍河洞はここで行き止まりでしたが、90年前に2人の探検家がこの滝を上ることで龍河洞の出口を見つけました。
そこから観光化が進んだため、記念の滝と名付けたそうです。

「記念碑」
探検家2人をたたえた記念碑。2人とも本職は学校の先生だったそう。

「天降石・絞り幕」
天降石は高さ約11メートル。15万年ほどかけて現在の大きさに。
絞り幕は、見た目がカーテンを絞ったように見えますよね。

「竜宮殿」
綺麗な情景を『浦島太郎』の竜宮城に例えています。

「竜虎の石」
左の石を『竜』右の石を『虎』に見立てています。

ハート型の岩。ご利益があるかも…?

「神の壺」
当時龍河洞に住んでいた人々が実際に使用していたとみられる壺が、鍾乳石に包まれている状態。

国内鍾乳洞初、大型プロジェクションマッピングを常設で設置。
出口付近の洞内最上部に広がるエリアで見ることができますよ!
龍河洞
- 住所
- 高知県香美市土佐山田町逆川1424
- 営業時間
- 3月1日~11月末日:8:30~17:00(最終入洞時間)
12月1日~2月末日:8:30~16:30(最終入洞時間) - 〈冒険コース〉
- 午前の部 9:00、9:30、10:00スタート(12月から2月末は10:00の催行なし)
午後の部 13:00、13:30、14:00スタート(12月から2月末は14:00の催行なし)
※冒険コースは事前予約が必要です。 - 定休日
- 無休
- 電話番号
- 0887-53-2144
- 公式サイト
- 龍河洞
※この記事は、2025年1月22日に高知放送のWEBメディア「ぐるぐるこうち」で公開された記事を転載したものです。